ラブラドールレトリーバーに適したドッグフード

日本でも海外でも家庭犬として大変人気のラブラドールレトリーバーですが、実はとても皮膚が弱く繊細な犬種としてトリマー、獣医師の間では認識されています。大型犬ですから手作りで日々の食事を賄う事はとても手間がかかり、市販のドッグフードは欠かせないアイテムです。愛犬の健康を第一に考えベストなドッグフードを選んであげましょう。

ラブラドールレトリーバーに適したドッグフード

ラブラドールレトリーバーに適したドッグフードは、犬が本来必要とする良質な動物性タンパク質が豊富に配合されていること、アレルギー発症リスクの高い素材が配合されていないことが選択の基準です。

動物性タンパク質が豊富

ラブラドールレトリーバーは、大きな体を維持するために消化に良い動物性のタンパク質を豊富に摂取する必要があります。
動物性タンパク質の種類は、

  • 牛肉
  • ラム
  • チキン
  • カンガルー
  • 馬肉
  • サーモン

などさまざまです。食いつきや食べた後の便の状態 などを見て、飼い犬の好みや体質に合った動物の肉が主に使われているフードを選びましょう。

低脂肪のもの

ラブラドールレトリーバーは食欲が旺盛な犬種です。そのため、食べすぎによる肥満を防ぐように低脂肪のフードを選んであげましょう。

肥満は糖尿病やがんなどの病気の原因になります。ラブラドールレトリーバーは関節の病気になりやすい種類です。特に股関節形成不全という病気になりやすいのです。ラブラドールレトリーバーのような大型犬は、成長期の急激な体重の増加によって股関節に負担がかかりやすいことが原因だと考えられています。肥満の犬ならなおさら関節に負担がかかります。
股関節形成不になってしまうと上手にあるくことが困難になってしまいます。それを防ぐためにも肥満にならないような高タンパクで低脂肪のフードがおすすめです。

不飽和脂肪酸が含まれているもの

皮膚の病気も多いラブラドールレトリーバーは、積極的にドッグフードで皮膚に良い成分を取り入れるべきです。

皮膚の炎症を抑え、毛艶の維持に効果的な成分が不飽和脂肪酸です。特にオメガ3脂肪酸に含まれるEPA、DHAは皮膚疾患への抗炎症作用があります。また、オメガ6脂肪酸の一種であるリノール酸は皮膚や被毛を健康に保ちます。

EPA、DHAは魚油、リノール酸はひまわり油やコーン油に多く含まれます。ドッグフードにもこのような不飽和脂肪酸も添加されているかチェックしましょう。

アレルギー発症のリスクが高いものは避ける

ラブラドールレトリーバーを飼うなら、ドッグフードによるアレルギーには十分に気をつけましょう。アレルギーの症状は皮膚によく現れます。ラブラドールレトリーバーは特に皮膚が弱いため、余計に苦しむことになります。

アレルギー発症リスクの高い素材とは

  • とうもろこし
  • 大豆
  • 肉副産物
  • 骨粉
  • 動物性油脂

などが代表的です。
なぜ、これらの素材のリスクが高いのか、詳しく説明します。

穀物は消化不良を起こす

肉食に近い犬は植物性の食べ物の消化があまり得意ではありません。犬がアレルギーを発症してしまう原因に、消化不良があります。したがって、うまく消化されない穀物が原因でアレルギーを発症してしまう可能性があります。
穀物が主原料として栄養成分表の最初に記載されているものは避けましょう。

原料を特定できない恐れがある

成分表に記載されている「肉副産物」や「骨粉」などの表示では、原料となる動物の種類を特定する事ができません。そのため、愛犬にアレルギー反応が起こった場合でも原因の特定が難しく特定の物質に限定した除去が出来ません。

さらに表現を曖昧にしている理由に、質の悪い原料を使っているということも挙げられます。人間の食用に適さない肉や、普通は食べない骨や爪などもすべてまとめてパウダー状に加工して使っている恐れがあります。

質が悪い原料は消化不良の原因となり、アレルギーを引き起こすことがあります。デリケートなラブラドールレトリーバーならなおさら原料の質には注意が必要です。

犬種や体質に合ったフード選びを

賢くて忠実なラブラドールリトリーバーは、きっと素敵な家族になってくれるはずです。家族の一員だからこそ、食事には特に気を付けてあげましょう。

皮膚やフードのアレルギーは持っていないか、関節の調子が悪くないか、太り過ぎていないか、等を確認し、飼い犬の体質に合ったフードを選びましょう。

参考
ラブラドールレトリーバーに適したフード①
http://www.conure.org/07.html
ラブラドールレトリーバーに適したフード②
http://www.awaikeda.jp/swan.htm